中国東北部,黒竜江省チチハルから北へ約100キロ,訥河(ナホ)の町外れにある嫩江(ネン
ヂャン)のフェリー桟橋.向こう岸は内モンゴル自治州の街.山には木がほとんどなく,川は泥
水だ.
現地の人が手製の粗末な曳き網で魚を捕っている.モロコやタナゴの稚魚が捕れる.
河川敷は2キロぐらいの幅があり,たくさんのわんどがあった.浮き葉の水草はエゾノミズタデ.
日本では東北と北海道の一部に自生するという,かなり珍しい水生のタデだ.
エゾノミズタデ.ヒルムシロに似ているが,葉の中央部に矢羽型の赤い斑紋があり,タデの仲間
だとわかる.
訥河の近く,嫩江にかかる龍迅大橋のたもとのわんどをのぞき込むと,コウホネのような浮き葉
の水草.引き抜いてみると根茎はなくコウホネではない.その特徴はクワイやオモダカの仲間で
ある.
日本ではクワイやオモダカは浅いところで育ち葉は水面から突き出しているのが普通で,このよ
うな深いところで浮き葉を出すようなものはない.これはたぶんカラフトグワイという種類だと思う.
カラフトグワイは日本では北海道の網走周辺にだけ見られるとても珍しい水草.
訥河の近くの水田地帯にある湿地にはえるタヌキモの1種の花.
タヌキモのそばにはランの仲間もはえていた.チドリと呼ばれる一群のランの仲間の1種.